エンジェル・ウォーズ

ゾンビ・リメイクの傑作『DAWN OF THE DEAD』(30回以上見た)、活躍することを禁じられたヒーローたちの裏アメリカ史『ウォッチメン』の監督、ザック・スナイダーの最新作『エンジェル・ウォーズ』。
初の本人オリジナル脚本というそのストーリーは、主人公の女性(20歳)がある施設に監禁され、施設内の同じく囚われの女性たちと力をあわせて脱出をはかる、というもの。映像はスタイリッシュでありフェティッシュ。音楽は冒頭から(『ウォッチメン』でのボブ・ディラン級に)ナイスな選曲で、映像とのマッチングの良さに引き込まれました。たしかスナイダーは音楽ビデオ監督出身だったんじゃなかったか。自作から引用するモチーフもいくつか。その世界観は暗いけど、展開される妄想は奔放に飛躍していきます。「精神病院もの」として観に来ると、あんぐりしちゃいます(僕がそうでした)。
映画コラムサイト「空中キャンプ」を読むと、僕が付け足すことはもうないので、そちらをリンクします。この「絶望的な闘い」という章に同意。