「PARACUP 2010」

「PARACUP 2010」の10キロコースに出場しました。
42分04秒の自己新記録が出ました。
「世界の子どもたちに贈るRUN」というサブタイトルがついているこの大会、チャリティランです。フィリピン、カンボジア、ネパールなどの孤児たちに、参加費が届きます。僕は4年連続の参加。僕が走り始めたきっかけもこの大会です。だから、フルマラソンを走った1週間後だろうが、「パラカップ」には出ます。参加することに意義があるんだから、なんて昨日までは考えてたんだけど、多摩川河川敷の会場に着いた途端に、「今日は自己ベストを目指します!」というモードにシフトされちゃいました。アスリート的な雰囲気に満ちてたわけじゃなくて(どちらかというときっとランニング初心者も多い)、駅前から会場への案内表示をしてくれているボランティアを含め、スタッフたちがつくりだしているあたたかい熱意(「善のネーション」と勝手に呼びます)に、ここは僕も自分の走りで応えなくちゃという気持ちになったのです。
有森裕子さんがスターター(2週連続して会えた!)。トラックをまわって河川敷のコースに飛び出し、1.5キロぐらいの最初の折り返しですれ違っていくランナーは30人ぐらい。この順位をキープしたいなと思いペースを維持しました。5キロ過ぎの2回目の折り返しもそのままクリア。給水は10キロしかないのでパスしました。
「パラカップ」は胸のゼッケンに自分で名前を書くのですが、沿道の人たちが名前を呼んで応援してくれるのもうれしい。7キロあたりで向かい風になったけど、残りは3キロしかない。フルマラソンでいえばもうすぐ40キロ地点、そう思えば3キロなんてたいしたことない、と自分に思い込ませる。ハーフマラソンにゲスト参加していた有森さんともすれ違いさまにハイタッチできた。どんなレースよりも「パラカップ」では応援する人たちに力をもらう。
50メートルほど前を行く女性ランナーに振り落とされないように、それだけを考えて走る。彼女に追いつき、抜けたのはトラックに戻る直前でした。フィニッシュゲートの横の時計を見たら42分台! 自己ベスト。ゴールテープを、毎回用意してくれるのもうれしいです。小学生の女の子に、手作りのペンダントを今年もいただく。
あとは会うスタッフにそれぞれ感謝を述べます。ほんとにこの大会、気持ちがいいです。4年間、気づくといろんな大会に出てきたし、すべて感慨深いけど、「スタッフになりたい」(でも走りたいんだけど)と思う大会は、「高尾山天狗トレイル」と、この「パラカップ」のふたつです。考えてみると、自分が本当に好きな音楽というのも、このミュージシャンなら自分がスタッフになって一緒に働きたい、と思うものばかりなんだよね。
2年前の「パラカップ」日記。
http://d.hatena.ne.jp/tuktukcafe06/20080420