「ヨコハマ国際映像祭」に行ってきました


開催中の「ヨコハマ国際映像祭」に行ってきました。
いろんな展示を観てから、最後にお目当ての「いるといらとそのなかまたち」のブース(新港ピア内)にたどり着けばいいや、期間内にきっと他の日も行くだろうからなんなら今日は軽くチェックだけでもなんて思っていたのですが、結局、BankART Studio NYKにも寄らず、新港ピアの他の展示も観ずに、「いるといら〜」ブースに直行、そのまま気づけば、3時間超を、この「アクティヴィズム3.0」展の中だけで過ごしてました。
ブース内を一周みてまわって、それから入り口にもどって、パネルの文章や、貼られてある(壁や作品にもべたべたと貼られている)ポスターやステッカーの文字もぜんぶ読んでいった。こんなに熱心に展示を「読んだ」のは、世田谷文学館での「花森安治」展以来だと思います。なんでかというと、僕が特にこの数年に学んで、観て、体験してきたものの断片でこの空間が満たされていて、その断片それぞれをいままた読み解くと、歴史や文脈がよみがえったり流れ出したりして、それがさらに新たな世界を見せてくれるから。無数の断片が起爆装置になってたり、再起動のスイッチがセットされてる。あのときのあれはこういうことだったんだ、っていう謎解きの楽しさもある。種明かしも、返答もあるし、提案もあるし、宿題もあるし、こっちになってほしいという未来もある。
ヨーゼフ・ボイスの言葉をはじめ、ここにはさまざまな箴言が引用されている。グラフティーにあったスローガンも、世界のどこかで誰かが描いた言葉。そういうのは「WE ARE EVERYWHERE」と宣言してるのだろうし、ヨコハマでのこの引用=連帯にまたどこかで誰かがいつか応答するのだろう(NEVER BE DEFEATED!)。ここにあるものはそれぞれの現場で、盗用され、応用されたがっている。展示から展開されたがっている。しかも、このスペースの「作品」は期間中、現在進行形で増殖していくらしい。陳列されてた本を取ってページめくったら、ドイツ語で読めないけど写真だけは全ページ釘付けにされちゃったとか(去年、ドキュメンタリー映画の中で観た、ドイツでの反G8行動の写真集)、油断も隙もありゃしない。また行って観てきます。というか今日は他のブースは、GRLしか観られなかった! あと、「三人デモ」の映像は観た!
週末にはイベントもあります。期間は11月29日まで。
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いるといらとそのなかまたち
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イルコモンズのふた。
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