映画『ウォッチメン』を観た

映画の日『ウォッチメン』を新宿で観てきた。
かつてのスーパーヒーローたちは老いて、「キーン条例」によって自警活動を禁止された1985年のアメリカ。ソ連アメリカとの間では核戦争の緊張が高まっている。映画の冒頭で殺されたのは、その老いたヒーローのひとり、「コメディアン」。―――人気アメリカン・コミックが原作ということだけど、僕は原作を知らず、『ドーン・オブ・ザ・デッド』のザック・スナイダーが監督ということでこの映画を観に行きました。
まずは『ドーン・オブ・ザ・デッド』同様、スタイリッシュな構図に魅せられたけど、すぐに『ウォッチメン』の世界観に引き込まれました。ボブ・ディランの「時代は変わる」で物語りに導入というオープニングもいいし、「ロールシャッハ」の造形や、フェティッシュでインモラルなヒーローたちの一面も深い。163分という上映時間の長さをまったく感じない、もうひとつの現代史(エイプリルフールに観るのにピッタリだった)。