HIBIYA CAMPのかたづけ

一昨日に続いて日比谷公園「派遣年越し村」に行ってきました。ホントは厚生労働省講堂からの毛布、布団などを撤去作業を手伝ってくれる人は朝6時50分に集合、となってたんだけど、僕が自宅で目覚めたのはその時間でした。あらら。
というわけで大遅刻で日比谷公園に到着。公園内にたくさん建てられていたテントをかたずけてる最中で、これなら毎年、「朝霧JAM」で経験してるので、僕も協力できる! 「このペグはそっちの小さい袋に入れてください」だとか、作業のリードまでしちゃって、遅刻してきたくせに偉そうだったぞ、俺。でも、テント畳むの好き(雨じゃなければ)。
去年夏の洞爺湖G8サミットのときに、世界中から来るG8サミットに反対する人たちのために「国際交流キャンプ」が札幌近郊に作られた。この前、そのキャンプの報告がジンの形になったものを読んだのですが、世界中から文化も宗教も違う人たちが集まってキャンプをするためにみんなでルールが作られ、運営されていった様子が知恵比べの実験場みたいで、すごく興味深かった。「派遣年越し村」はもっと緊急性の高い、シェルターみたいな場所だけど、お互いを尊重するために最低限のルールが提示されている。中でも特に分量が割かれているのが取材時の注意点です。〈3. 取材に当たっては、ご本人の承諾を丁寧に取ってください。その際、顔・氏名・声の公表の可否についても、必ず確認してください。心身ともに疲弊して思考力が低下する中で、一時的に承諾したものを後で撤回する方もおられるとは思いますが、本人意思の尊重第一でお願いします〉など、プライバシーの保護に重点が置かれています。今日も外国人記者が(悪気はなかったと思うけど)撮影していたところ、ボランティアスタッフが「誰か、英語ができる人いますー?」と声を上げると、すぐさま2、3人が集まって、その記者にルールを説明してました。全然ギスギスしてるわけじゃないよ。遅刻して来ても「ようこそ」と迎えてもらえるし。
日比谷公園は、一昨日も同じことを思ったけど、「年越し派遣村」ができる前よりゴミの数は減ったはず。綺麗にしたい気持ちがあるもん。ボランティアはのべ1692人、カンパ総額は2315万円だそうです。食糧、衣類などの物資カンパもかなりあったはずです。
以下は、僕が読んだ中でのお勧め本です。

反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)
ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)
プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方 (新書y)