イスラエルによるガザ空爆、地上戦、どちらにも抗議する


国際政治学者の藤原帰一はインタビュー集『「正しい戦争」は本当にあるのか』(ロッキング・オン、2003年)の中で言う)
イラク戦争への反応で一番びっくりしたのは、戦争に賛成するのでも反対するのでもない、ただの無関心が日本で多かったことです。」
香山リカ『〈私〉の愛国心』より引用)
「中東の政治は複雑だ」とよく云われるが、本当にそうだと思う。と同時に、いつも思うのは、こうした複雑な中東の政治をたとえ理解できなくても、いまガザで起きている空爆に反対することはできる、ということだ。
どんなに政治が複雑だとしても、何の罪もない人びとや子どもたちが空爆で殺されているという、その事実が、いま・そこにある限り、反対する理由としては、もうそれだけで十分である。どんなに政治に疎くても、人間に疎くなければ、反対するに十分な理由で、背景がどんなに複雑であっても、人間として、素朴に、かつ、単純に、いま・そこにある事実に対して反対する。それだけなく、複雑な背景を理解するがゆえに慎重にならざるを得ない専門家や研究者たちの分まで、代わって反対したいと思う。素人として、素人が、素人の分際で、素人のくせして、だが、素人だからこそ、素人でなければできないことを、断固、素人として、素人らしく、素(す)の人間の立場から反対する。それが素人の強みであり、素人の使命だと思う。まちがった時には専門家が正してくれる。それを聞き入れる用意さえあれば、なにも躊躇することはない。「素人よ一歩前に、知識は後からついてこい」である。空爆が続く限り、今日も明日も明後日も、イスラエル空爆に反対する。当然、地上侵攻にも猛反対する。
『イルコモンズのふた。』「素人の使命」より一部抜粋
いま、時間がないので引用だけでごめんなさい。