モザイクを観てきた

今夜、突然、モザイクを観に行ってきました。吉祥寺スターパインズカフェ。好きな場所。煙草の匂いが身体につかなければもっと好きになる。
モザイクとは、アイルランドのヒーロー、ドーナル・ラニーのバンド。 で、今日が日本ツアーの最終日。ドーナルは沖縄に住んでるんだけどね。
僕はギネス3本ですごく酔っぱらいました。
何年か前まで僕は仕事柄ということもあったけどLivegonerだった。でもたくさんライヴを観たって「音楽の奇跡」を感じることって一年に数回だったりする。そのうちの一回が、1997年の夏に新宿パワステで観たドーナルのバンドとヒートウェイヴのライヴ。あのときのセッションには音楽の奇跡があった。緑色の音楽の天使が天井から舞い降りてくるのが見えた。このときのライヴレポート、ある場所に書いたんだけど、僕は自分が書いたものや作ったものを保存してない派なので、いま読み返したくてもそれがない。
ドーナル・ラニーを観るのは去年2月の沖縄・辺野古でのフェス以来。今回のツアーのオーガナイザーである伊丹英子さん(この「Peace Music Festa! in 辺野古」の主催者のひとり)といきなりバーカウンターで顔をあわせ、今年6月の東京上野での「Peace Music Festa! from 辺野古」の話や沖縄の友人たちのうわさ話をする。
オープニングアクト山口洋リクオよかったー。5曲だけだったけど濃密に楽しかった。会場はたぶんアイリッシュ音楽のファンが多かったのだけど(年齢層も高かったし、外国人多し)、リクオさんの、アイリッシュもブルーズもジャズもロックンロールも「酒場」から生まれたんだというMCと、鍵盤からもマイクも離れ、歌う姿、かっちょ楽しいよ。
転換の間、客席に友部正人さんを見つけたので挨拶をして、マラソンの話をする。ランナーの大先輩の友部さんを質問責め。だってニューヨークシティマラソンを3時間24分ですぜ(友部さんのサイト内の2007年11月4日の日記に記述あり)。
「1キロを5分ペースで刻むこと」(時速12キロということになる。僕は今朝10キロを平均時速11.5キロで走ったけど、それを0.5キロ上げ、それを4倍の距離続けるってとてもすごいことだと思う)などなど、とてもためになるお話を伺いました。「今度、一緒のマラソンに出ようよ」と最後に誘ってもらえた! これはミュージシャンが「今度セッションしようよ」と大先輩ミュージシャンに声をかけられるのと同じような喜びなんだと思う。
モザイクももちろん楽しかった。アイリッシュ音楽のアルバムって僕は一枚もないし、全然知らないけど、ギネスを飲みながら自然に足踏みしてしまう。楽器の宝庫だったな。楽器マニア。見たこともない楽器がいくつもあった。アンコールで、「ウディ・ガスリーに影響を受けて作った」と紹介していたのかな、「Never Tire of the Road」という曲では、この日の演奏曲の中で唯一日本語に訳されたフレーズをみんなで合唱する。そのフレーズとは「ファシストは消え去る」というもの。
ウディ・ガスリーは、自分のギターに「このマシンはファシストを殺す」と書いていたのさ。