空中キャンプ

朝に奈良を出て、京都経由でお昼には東京に戻り、世田谷でいろんな用事を済ませて、二子玉の空中キャンプへ。到着は18時30分過ぎでもうみんなできあがっていて……。以下、空中キャンプの説明。
2001年5月27日(日)
昨日は午後から「空中キャンプ」に行ってきました。去年から突発的に始まった野外でのDJパーティです。二子玉の河川敷に、昼過ぎから夕方6時まで、CDJ、アンプ、スピーカー、発電機、それにバーベキューセットを用意してのフリーイベント。フリーというのは無料だし、誰でも遊べるってことです。参加者が各自それぞれ肉や酒を持ち寄って、バーベキューしながら、DJする/踊るという素晴らしくも画期的なイベントなのです。音楽は野外で聴いて気持ちいい音楽はなんでも。イベントのタイトルからもわかる人にはわかるように(アルバムのタイトルなんです)、フィッシュマンズの曲がかかればすごく盛り上がるけど、レゲエやダブ中心というわけでもないです、全然。スミスから中村一義まで、という説明も「幅」がわかりづらいですかね。THE BOOMの曲も「帰ろうかな」がかかってました。
飲み物は生ビール(サーバーあり!)をはじめ、ワイン、日本酒、その他各種。食材は肉や野菜の他、パンに、ホットケーキに、焼きおにぎり、めざし、アイスクリームなどなど。昨日は人が多かったので食材も豊富だったのです。それに自動発生的に「焼き係」とか、「炭当番」とか、「花火係」とか、「酔っ払い」とかの担当ができて、適当に機能してるのもいいです。通りすがりでなんとなく加わったという人も含めて、きっとみんな好きな音楽の趣味は違うけど、音楽好きという一点(あと、バーベキュー好きとかね)はどうにもこうにも共通してるから、居心地いいです。はじめて会った人ともどんどん喋れるし、踊りたい曲で踊るし、眠くなったら草の上で寝ちゃえるし。河原は気持ちいいです。音楽は楽しいです。野外で、飲みながら、踊るなんて楽しいったらありゃしないです。 そんなこんなで夕方6時まで、非常に楽しい時間を過ごし(最後はボガンボス「魚ごっこ」→ハイスタ「MOSH UNDER THE RAINBOW」→小沢健二天使たちのシーン」だったと思う)、酔っ払いの顔をしたまま電車に乗り、新宿に移動。リキッドルームSUPER BUTTER DOGのライヴを観に行きました。これがまた素晴らしく良かったのです。良すぎてふらふら。彼らが歌う通り「日本男子KEEP ON DANCING」な一日でした。
5年前の自分の日記が出てきました。あいかわらず同じことやってるよ、日記書くのもこれは楽だ。空中キャンプは楽しい。一緒に河原で踊って歌って食って寝てる人たち好きです。5年後もそうしていてください。
ビール飲みながら久しぶりにtagさんと話す。旅行についてと、あるガイドブックの企画について。
ここ2回の中南米旅行の帰り、僕はサンフランシスコに寄っています。中南米への直行便はないから(あるのかな?)、どうしてもアメリカに寄ることになるんだけど、数年前にメキシコ・ペルー・ボリビアに行ったときは帰国便の予定を変えて2泊、去年のキューバの帰りは1泊しました。タフな中南米の国からサンフランシスコに入るととても安堵感がある。18歳のころここに住んでいたことがあるというのももちろん大きいんだろうけど、この安堵感は「同じ文化圏に帰還しました!」という気持ちからくるものらしい。
未知の世界を旅する楽しさを僕は知っている。そういう旅をいつもしたいと思う。中南米の文化、人たちにひかれる。でも、サンフランシスコに寄って、中古レコード屋や古本屋の店員とちょっとしたことを話したり、新聞を広げてその夜のライヴを探したりしてるとき、そんな旅の楽しみとは違う楽しさがある。単語が通じる。これは英語でコミュニケーションできるということじゃやなくて、ミュージシャンの名前とか作家の名前が共通の言語、体験にあるってことです。どの国に行ってもそんな安堵感ばかりじゃつまんない。だけど旅の本でも未知への旅体験記というのはあまりにも多く書かれているのだから、違うタイプの旅本も出てくるといいなあ、というような話。
□ 追記
空中キャンプの写真がこっちに載ってます。
東京JAP
http://blog.drecom.jp/tokyo_jap/archive/7