近藤智洋ライヴ


下北沢Queの近藤智洋のライヴに行ってきました。
6月に発売されたアルバム『近藤智洋』の記念ライヴ。ステージ上の近藤智洋を観るのは去年のフジロック(→FUJI ROCK EXPRESS'05)以来です。ごめん、全然ライヴ行ってなかった。ツアー最終日ということもあって、Queはぎゅうぎゅうの満員。
近藤智洋

近藤智洋

近藤智洋 アルバム発売記念ライヴ
出演=近藤智洋(ex.PEALOUT
ゲスト=G:花田裕之(ROCK'N'ROLL GYPSIES)/山口洋HEATWAVE) /ヤマジカズヒデdip, qyb)/ヒサシ the KID(THE BEACHES)Dr:城戸紘志JUDE)B:工藤佳子(*Hvanella)Per:ピロ(ex.ズボンズ
アルバム『近藤智洋』がとてもライヴを意識した作りに僕は感じたので(曲順も)、なんとなく収録曲そのままの順番で演奏するんだろうと思っていたけど、違った(そんな予想は浅はかすぎる)。オープニングから聴いたことのない曲が続く。数曲目に紹介があったけど、これらの曲は来るセカンドアルバムに収録される曲だそうだ。その前に9月には『近藤智洋』収録曲を全曲弾き語りで演奏したアルバム、『近藤智洋弾き語る』が出るらしい。すごいタイトル。ということで第一部、約40分間はニューアルバムよりもさらに新しい曲を演奏。 そして、第二部。こちらは上述のゲスト・ギタリスト(アルバムでも彼らが参加している)が出演する。最初に登場したのは花田裕之。アルバムでもオープニング曲の「静かな世界へ」から……とレポートを続けようとも思ったのですが、Smashing Magが絶対に詳しいのを載せるだろうから(期待してます!)割愛。
山口洋は3番目に紹介されました。レコーディングに参加した「感触」と「BAREFOOT DIARIES」の2曲。ひいきめなしにこれがこの夜のハイライトだったよ。これだけギターひとつで「風景」(山口洋はよくこの言葉を使うけど、ホントにそれを感じた!)を描ける人はいないと思う。
山口洋近藤智洋の関係を表したフライヤ(1999年夏のヒートウェイヴ・ライヴでの共演告知)を見てください(拡大はこちら)。ちなみに、山口洋の当時のコメントは、〈彼(近藤智洋)には失われない青年性みたいなものがあってさ。で、その中に凶暴性もあって、優しさもあって。で、俺がいちばん好きなのは「へっぽこ」だから好きなんだよ(笑)。完璧な、パーフェクトな人間なんて、クソ面白くないからね。そういうとこも含めて、前に向かっていこうとする彼のエネルギーは、すごく受け止め甲斐があるよ、演奏してて〉というもの。僕には「へっぽこ」だなんてまったく思えないけど、それ以外のところはすごくわかる。
今夜、僕がとてもグッと来てしまった言葉は、近藤智洋がライヴ中に思わず発した「今日のチケット3300円は安いよね? でも、チケットを買わなきゃいけないのは俺じゃないかな」というセリフ。これはヒートウェイヴと最初の共演をした1999年3月4日の発言と同じだよ。で、今夜はさらに「俺がみんな(お客さん)ひとりひとりにチケット代を払わないといけないぐらいだよね」と、いささかわかりにくい表現で喜びを口にしていたのです。「もう一回最初からやり直したいなあ」とか。「これだけ俺が楽しいんだからみんなにもそのヴァイヴが伝わったよね」なんてことも言ってたけど、もう、しーーーっかり伝わっております。こういうのが「へっぽこ」と呼ぶのであれば(プロらしくない言動?)、大好きだぜ「へっぽこ」!
山口洋のこの日の日記「コンドー祭り」
http://www.five-d.co.jp/heatwave/blog/index.php?id=06070019
以下、近藤智洋が出演した過去の極東ラジオ/FAR EAST SATELLITEのスタジオレポートです。
2000年3月25日
http://www.five-d.co.jp/fer/jigoku/000325.html
2001年11月24日
http://www.five-d.co.jp/fer/jigoku/011124.html
2002年1月26日
http://www.five-d.co.jp/fer/jigoku/020126.html
■ 追記
Smashing Magにこの日のライヴレポートが載っています。
http://smashingmag.com/tour/06tr/060725kondo_wacchy.html