南兵衛『フェスティバル★ライフ』

南兵衛@鈴木幸一『フェスティバル★ライフ』
http://www.earth-garden.jp/en_books/
南兵衛さんとも5月の雷の夕方、サステナで出会いました。このときできあがったばかりの著書『フェスティバル★ライフ』を見せてもらいました。実際に購入したのは、7月9日、アースガーデンの日
「南兵衛」という変わったニックネームは、20歳の頃、南米(=南兵衛)が好きで自転車で約1年間旅していたことから付けたそうです。アースデー東京渚・音楽祭(※秋の開催は10月14日・15日)のオーガナイズや、ap bank fesフジロックの制作(今年はAVALONを担当)などに関わっています。アースガーデンの代表。ということで、僕が遊びに行ってるフェスの数々は南兵衛さんが作っています。
初の著書『フェスティバル★ライフ』は、南兵衛さんが見た日本の野外フェス10年の歴史と、そこから見えた「フェスティバル・ライフ」という生き方についての本です。
日高正博さん(フジロック)、小林武史さん(ap bank fes)、越智純さん(レインボー2000)との対話(南兵衛さんは1996年の「レインボー2000」に参加し、1999年のフジロック苗場に関わったことが自分の人生に決定的だったと書いている)や、さまざまなフェスのエピソード、アースデーやap bank fesでのエコロジーへの取り組みなどなど。
本書の中のUAさんとの対話の中で、南兵衛さんがフェスの魅力を以下のように語っています。
さっき、音楽が聞こえていておしゃべりしているのがイイって言ってたじゃないですか。僕もまったく同感で、90年代の前半にメジャー・アーティストはボ・ガンボスぐらいしかいない1千〜3千人ぐらいの規模の野外フェスが青森とか愛知とかであって、僕はそんな場を渡り歩いてたんですけど、そんなひとりの参加者、ひとりのボランティアとしてゆっくりしていた時の実感がまさにその「音楽が聞こえていておしゃべりしているのがイイ」って感じなんですよ。そうやって野外フェスの開放感の中で「自分の気持ち」とか「出会った人とのコミュニケーション」なんかが開いていって、今度はフェスの多様性、つまりその場に来ている色んな面白い人生を送っている人とか、物語の豊かなモノとか情報とつながっていったんですね。それがその後、僕がオルタナティブな道を深めていくのに大きな財産になった。だからそうやってフェスティバルの場で音楽を背景に色んなモノに出会っていくコトを、野外フェスに来るみんなに伝えていきたいんです。
僕もまったく同感(僕自身はフェス体験はそれほどないけど、以前、こちらに書いた代々木でのフリーライヴの日々が僕にとって同じ「財産」を与えてくれたと思います)。この楽しさをもっともっと伝えていってほしいと思います。僕も遊びに行って受け取りたい。
ところで南兵衛さんもGREATFUL DEAD体験をこの本の中で書いているけど、『FAR EAST SATELLITE』でもGREATFUL DEAD特集をしました。テーマは「初心者にも分かるグレイトフル・デッドと云う生き方」。山口洋(→収録日の山口洋の日記)と高橋伸一さんがトーク番組サイトでその内容をほとんど聞くことができます。