クスコ

目が覚めたとき、わけがわからなかった。
いまもわけがわからない。今朝は午前4時に起きた。寒いけどシャワー。5時に予約しておいたタクシーでサンタクルスの空港へ(50B)。空港のカフェでポン・デ・ケージョとコーヒーで10B、空港税が25ドル(高い!)。
ラパス経由ペルーのクスコ行きの901便に乗った。7時発のはず。搭乗して離陸前にシートで寝てしまった。機内アナウンスで起こされ、下ろされたら、そこはラパスではなく、まだサンタクルスだった。しかも時間は7時42分。故障なのだろうか。そうなるとクスコへの接続はどうなるのだろうか。寝起きだし、スペイン語では皆目わからない。
結局、飛行機は8時50分ぐらいにサンタクルスを飛び立った。ラパスはさすがに標高4000メートルの高所で、空港の中にいるだけで息が苦しかった。急いでクスコへの国際便へ乗り換え。ボリビア出国の身体検査は、実際に個室で身体に触られるタイプの厳しいものだった。
このフライトでは、ボリビアのサッカーチームと一緒になった。僕の隣はFW君。片言のスペイン語で会話。
クスコの空港もさびれていた。1989年にこの空港に来たときのことは全然思い出せない。空港のインフォメーションで、ガイドブックで候補のホテルを指で示すと、タクシーに乗せられた。なぜか彼女も同乗してくる。その女性は、マチュピチュ・ツアー(100ドルもする!)を勧めるのが仕事だった。
ガイドブックには「新しくモダン」と書いてあったが、「古くて暗い」部屋。おまけに空港では17ドルと聞いたのに26ドル。ディスカウントを申し出なかった自分の責任……。
サンタクルスからお腹の調子がおかしい。おまけに雨。一度、クスコの中心の広場、プラサ・デ・アルマスまで歩いたけど、また部屋に戻る。14時過ぎにもう一度でかける。目的地は「プカラ」。日本人が経営するカフェレストラン。1989年にほぼ3週間、このクスコに滞在したときは毎日のように通っていた。13年ぶりの再訪! 素焼きのカップやソーサーは昔と変わらない。木のぬくもり。やっぱりこの店は大好き。一気にペルーに帰ってきた気分になり、今回の旅で初めてほっとした。オーナーの鈴木さんはいなかったので夜また来ることにするが、とりあえずワカモレとチキンスープ・リゾットとコカ茶を頼んだ。美味しい。全部で20sol。
クスコまで来て、ようやく外国人旅行者の姿を見ます。サンタクルスには全然いなかったからなー。英語が聞こえてくるのが珍しい。
今日のテーマ。もっといい宿を探す。それと、どこかで日本の古本が売られてないか探す。持ってきた本は読み終えてしまった。
宿はプカラの近くにある「ラブラドリー」という小さなホテルを見つけた。20ドル。明日からそちらに移ろう。本屋は見つからなかった。これだけ外国人旅行者がいれば古本屋がありそうなのに。
「古くて暗い」ホテルに戻って、シャワー。意外と温かいお湯が出た。洗濯してもらおうと服をフロントに持っていったけど、料金が5solの上、できあがりは翌日になると言われ、宿の前にあった洗濯店へ。そこは3solだったけど、やはり翌日になると言われたのでやめました。ということでいまは着替えなし。
それから昼寝。雨が降ってたから外に行けなかったし(傘がない)、たぶん疲れていたんだと思う。3時間も眠った。
20時過ぎに行動開始。プカラを覗いたけど満員で入れなかったので、先に「Pedaso」というアルパカ製品のお店へ。ここでお土産を買うことに決めた。オリジナルデザイン、すごくいい。セーターは50ドルぐらい。ドルがもうあまりなくて、日本円の両替レートを訊いたら1000円が24solと言われた。これは悪すぎる。
21時30分にプカラへ。ワカモレ、ツナスパゲティ、コカ茶。ツナスパゲティは1989年と同じ味だった。鈴木さんとは再会できず。また来よう。
アルマス広場の周りを歩いて、最後にインターネットカフェ1sol。広場から見上げるクスコの夜景。丘に灯るオレンジの灯りたち。