寿町フリーコンサートへ

熱帯夜、昨夜の寿町は、練乳入りのベトナムコーヒーのような、ねっとりとした空気の層が夜の底に沈殿してた。そこに汗(たっぷりと!)、アルコール、路上で焼かれている食べ物などが、剥き出しの人間の匂いが混じり合う。
宴。ソウルフラワーのステージ。被災地を大いに盛り上げたという歌はここでも歓迎される。「夜霧よ今夜もありがとう」のコール&レスポンス。「おいらの船は三百屯」、「釜が崎人情」といった僕には初めて聴く曲も、ロコ住民は身体を揺すり歌う。「荒れ地にて」、では以前ここで観たボガンボスの曲、「憧れの地」へ、を思い出してウルっときてしまった。
辺野古から、高江から、祝島から、福島から、寿から歌は自由を目指す。心の中で握り拳。