今朝読んだ本と今夜観た映像

山登りはじめました めざせ!富士山編

いまの女性の登山人気を牽引した本の一冊であろう。昨日の朝日新聞にも「登山女子ひとりの楽しみ」という特集記事が掲載されていた。山にも運動にもまったく縁がなかった作者が高尾山に登ったことがきっかけで、山登りの魅力にはまり、木曽駒ヶ岳立山尾瀬至仏山、鎌倉アルプス、富士山、丹沢塔ノ島に登っていくコミックエッセイ。
昨年6月初版で、今年4月(僕は昨日購入)で8刷。売れている本にはやはり理由がある。先述のように作者は運動音痴。最初の高尾山行きも高尾山口駅の改札を出た瞬間に転んでしまうほど。だけど一緒に登った友人たち、出会った人たちと楽しい時間を過ごすことで、山登りに興味を持つ。体力的ハンディには、亀のようにゆっくり歩くことで、経験不足には、「リサーチ番長」として事前のチェックでカバー。そして大事なことは、自分が初めての登山(ハイキング?)で感じた山の楽しさを、同行する友だちに分かち合おうとしているところ。
面白いエピソードももちろんたくさんあるけど、全編に共通して流れているのは、この「気遣い」。これが本書では読者にも向けられている。
細かいつくりも上手い。数値(距離、時間、値段)が細かく記載されている。章末ごとの写真、その山の情報、女子向け山アイテム、女子向け山ファッションなど、役にたつかわいい情報が付属されてる。
でも最後の章(丹沢塔ノ岳)だけが一色だったのはどうしてなんだろう(他のページは4色)。この内容、192ページで1100円はまったく高くない。奥付の、関わったスタッフクレジットの横のある数字の表記にくすりとします。
上の本とはまったく関係ないけど、今夜、新宿のカフェラバンデリアで教えてもらったM.I.Aの映像がすごかった。
http://www.miauk.com/
2006年に来日ツアーを観たときはshing02目当てだったし、正直ピンとこなかったけど、この映像は衝撃。
冒頭の、アパートに警官たちが侵入していくのは、ロメロの「ゾンビ」へのオマージュかも(←常に「ゾンビ」基準で考えがち)。