明日は「無買日」。

tuktukcafe062009-11-27

夕方、新宿の「Cafe Lavanderia」で、11月29日(日)20時からのイベントの打ち合わせ。僕も沖縄音楽の話をすることになりました。カクマクシャカのライヴもあります。入場料無料です。
四谷で「反戦と抵抗の祭」に参加する人(新宿サウンドデモもある!)も、ヨコハマでドラムサークルに参加する人も、新宿駅が帰路にあるなら、ちょっくら飲みに来てください。
それで打ち合わせと関係なく、「Cafe Lavanderia」の藤本さんとお話をしてたら、どういう流れかふたりとも90年代頭、同じインドネシアの音楽を聴いていたことがわかって、たぶんいま新宿でこの固有名詞を発音しているのは僕らだけだろうなという、インドネシアのミュージシャン名が続々出てきて、なかなか楽しかったです。あの頃、僕は「ダンドゥッド」というインドネシアの大衆音楽にはまっていて、それを聴くためにジャカルタまで行ったのでした。
バリ島にはそれまで2回行ったことがあって大好きで、でもバリ島にしか行かずにその国の首都に行ってないのは、外国人が沖縄にだけ観光に来て東京に行かないのと同じではないかと、まあそれでもいいんだけど、僕なりのへんな理由をつけてアジア旅行者の中でも特に人気のないジャカルタだけに一週間行ったことがあるのです。
ダンドゥッド・バーに通って聴いた本場のその音楽は、野暮ったくて、場末っぽくて、パッとしないものでしたが、ジャカルタの日々の中で、いちばん印象に残ってるのは「ラマダン」でした。「ラマダン」とはイスラム教の断食月のこと。その一ヶ月間は日の出から日の入りまで食事をとらない(外国人旅行者には適用されない)。夕方、街中のスピーカーが「今日の断食は終了ー!」という合図のサイレンを鳴らすと、屋台とか食堂が一気に活気づくのが面白かった(バリ島は、同じインドネシアでもイスラム教とは別の宗教だから「ラマダン」はそんなに意識しないと思う)。
イスラム教のことはよくわからないけど、こういう一ヶ月があってもいいなと思ったのです。一ヶ月は長いから一週間でも。それでも長ければ一日でも。
明日は「ラマダン」にも宗教にも関係なく、「Buy Nothing day」です。日本語では「無買日」。
Buy Nothing Day(無買デー)は1年に1日だけ、何も(本当に必要なもの以外は)買わずに過ごしてみようという日です。1992年にカナダで始まり、現在35カ国の人々がこの運動に参加しています。
Buy Nothing Dayはできるだけ多くの人に、お買い物について考えてみてほしい日です。 この日は、私たちといっしょに、お買い物以外の何か楽しいことをして1日を過ごしてみませんか?
http://www.bndjapan.org/
携帯の新機種だとか、地デジ移行だとか、エコ替えだとか、「安い!は愛だ。」だとか、買うという行為ばっかり勧められる社会だから、一日ぐらいそれに背きたい。ペルー産のアスパラガスが北海道産のアスパラガスよりも安くスーパーで売られてるのはどういうわけか考えてみたい。
というわけで、何も買わない日を楽しい一日にするために、僕は「文化人類学解放講座」に行って、そのあとヨコハマでのホー娘。のイベントに行こうと思ってます。
先週の「文化人類学解放講座」の感想はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/tuktukcafe06/20091121