カクマクシャカがやってくる!

伝えたいことはたくさんあるのに、届かない。どうやって発信すればいいのかわからない。
レコード会社が大量に宣伝費をかけたミュージシャンでも、ベストセラー連発の作家でもなければ、どれだけインターネットが発達しようが、膨大な情報があふれるこの社会では、渾身の作品も「つぶやき」にしかならずに流されてしまう。
届かないって 信じきって やってみたことないくせに
伝わらないわけは伝えてないからだろ
現実的にって 口癖も もういい加減聞き飽きた
俺みたいな大人は 生きる裏技知っているぜ
ポメラニアンズ「ハレルヤ」より 作詞=いとうせいこう
まったくもって、いとうせいこうは痛いところを突いてくるのです。「伝わらないわけは伝えてないからだろ」って。
そこで、「アクティヴィズム3.0」です。
ヨコハマ国際映像祭の中の一ブース、全体からすればほんの数パーセントを占めるだけの「いるといらとそのなかまたち」によるこの展示には、伝えるための知恵(ストリート・ワイズ?)に満ちていて、「おかねしかないせかい」を生きる裏技、「もうひとつの世界」が提示されてる。
だから、11月29日の「ヨコハマ国際映像祭」期間までに、伝える方法に悩んでる人たちは観に行ったほうがいいです。ここで得た知恵は絶対それぞれの現場でつかえる! あと、横浜の全中学校、高校はここを社会見学のコースにいますぐ入れるべきだと思う。10代でこの展示に触れたら、どれだけ想像力が飛躍するだろう。
僕が、観に行った日の感想はこちらの日記にあります。
http://d.hatena.ne.jp/tuktukcafe06/20091114
先週は映画をつくるワークショップに行ったけど、最終日11月29日は、「いるといらのADG(アナキースト・ドラム・ギャザリング)」というイベントがあります。
僕も「アナキースト・ドラム・ギャザリング」なんて言葉、今年7月まで知りませんでした。だから、7月に僕の体験したレポートをどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/tuktukcafe06/20090706
このときの「アナキースト・ドラム・ギャザリング」があまりにも楽しかったので、今回は沖縄のラッパー、カクマクシャカがちょうど今週末上京するので、連れていきます。沖縄の辺野古泡瀬干潟、高江といった戦いの現場で磨かれてきた彼のラップが、ここでどう共鳴するか、楽しみ。
で、29日の夜は、さらにヨコハマから新宿に移動して、「Cafe Lavanderia」で20時から、「抵抗の音楽」をかけたり話したりする入場無料のイベント(ドリンク代のみ)があって、そこにもカクマクシャカが出ます。
翌30日は、アサヒ・アートフェスティバル2009 AAF学校「思考の基礎体力」です。
http://www.realtokyo.co.jp/events/view/28582
〈第9回(11月30日)〈芸術と政治2+クロージング〉
カクマクシャカ、加藤種男
社会の〈違和感〉に果敢に挑もうとするアートの主体たちは、すでに政治的当事者たりえるだろう。では、その当事者たちは、いまどこに立脚し、地域をいかに捉えようとしているのか。そして、その〈姿勢〉はどうあろうとしているのだろう。AAF学校最終回は、「芸術と政治」について沖縄在住のミュージシャン・カクマクシャカアサヒビール芸術文化財団事務局長・加藤種男が対談する。〉
カクマクシャカ
http://kakumakushaka.com/menu.php