「bonobosが韓国のテレビに出演&ライブハウスで熱演」

bonobosが韓国のテレビに出演&ライブハウスで熱演(ナタリー)
http://natalie.mu/news/show/id/18657
上記の記事が良かったので推薦、紹介。
このライヴが行なわれた韓国ソウルの「空中キャンプ」には、僕も2005年3月に初めて行き(ナタリーの代表、タクヤくんも一緒だった。ソウルでのクラブフェスの取材に行ったのです)、2007年3月にハナレグミがライヴをしたときにも観に行った。
海外でのライヴは金銭的にバンド側に大きな負担になるのがほとんどだし、集客が苦しいことも多い。でも、「歌がどこまで届くのか」というのを知りたい、トライしたいというのは、志の高いミュージシャンなら考えることだと思う。
僕も何度かそういう場に同行する機会を与えられた。思い通りにいかないことも少なくないけど、「至福の瞬間」というのもある。それは何度でも味わいたくなるものだ。例えば、メキシコ・グアナファトでのMIYAZAWA-SICKのライヴ、タイ・バンコクでのkiiiiiiiのライヴハナレグミの「空中キャンプ」でのライヴもそうだったし、bonobosのこのライヴもそうだったんだろうな。そんなことが伝わってくる、こういうライヴレポートが読めるのはうれしい。
おまけ。
〈社会の均質化・規格化の圧力に対する「否」は、そのような圧力から逃れることのできる「小さな場所」を社会の片隅に構築するかたちで実現されるしかあるまい。権力や財貨や情報や文化資本が差別化のために適度に機能しないような「逃れの街」(アジール)」を同一的な社会の中の特異点として築くこと、それがかろうじて私たちにできることではないか。〉
内田樹『こんな日本でよかったね 構造主義的日本論』より
雨宮処凛さんのマガジン9条の連載によると、今年のメーデーのソウルでのイベント会場も「空中キャンプ」だったそうだし、高円寺の「素人の乱」とか、こういう場所がいろんなところにあるとおもしろいな。
追記(7月15日) 「空中キャンプ」はソウルのホンデ地区という学生街の隅にある廃ビル(いまはどうか知らない)の地下を、フィッシュマンズ好きの韓国人の若者たちが合同で借りて作ったスペース。カフェであり、交流所であり、ときどきライヴやイベントが行なわれる。
2007年3月に、「空中キャンプ」にハナレグミのライヴを観にいったときの僕の旅日記はこちら。日記が釜山で途切れてるのは、『僕とうつとの調子っぱずれな二年間』に書いたとおりで……、釜山からソウルに戻り、この「空中キャンプ」にまた来て、みんなと再会したときの安堵感といったら!