「日向ぼっこ」と社会的養護

とてもいいコンサートでした。10年前は、通称「丁稚」、ローディーのお手伝いをしていた藤井くんが、今日は吹奏楽団を指揮し、チャリティー・コンサートをオーガナイズして、しっかりと成功させてた! 寄付金の行く先は、社会的養護の当事者参加推進団体「日向ぼっこ」
「社会的養護」という言葉を、僕はこのコンサートで初めて知りました。今日会場で購入した本から少し引用します。
社会的養護とは、なんらかの事情で家庭の養育・保護が得られない子どもを社会で養育・保護する仕組みのことです。その仕組みの中で比較的知られているのは児童養護施設や里親家庭でしょう。
(中略)私たち日向ぼっこは「社会的養護の当事者参加推進団体」です。実際に児童福祉施設や里親家庭で生活していた私たちが主体となり、社会的養護のもとで暮らす、暮らした人たちがもっと生きやすくなるように活動しています。というのも、社会的養護はその当事者が子どもであることから、当事者の声が社会的養護の担い手や政策決定機関である行政にあまり届いていない現状があるからです。自分たちがされていやだったことが繰り返されないように、声をあげる術を知らない人たちが声をあげられるように、そして、社会的養護のもとに育ち苦しみを抱えている人たちが「生きているって悪くないな」と思えるように、私たちは活動しています。
「社会的養護」なんて言葉すら知らなかった僕が、音楽を通して藤井くんたちの「言葉にできない想い」を受け取るっていうことはすごくいいことだなと思いました。
この本を読み終えてもっとNPO「日向ぼっこ」のことを知ったら、たぶん僕は話を聞きに直接足を運ぶことになるでしょう。そんな予感。