雑誌「splash!!」

雑誌「splash!!」の4年ぶりの最新号を編集長遠藤くん本人から借りたので、さっき走ったあと、ビールを飲みながら読み始めたらこれがおもしろい!
「とにかくたくさんの面白い人達に会いに行き、ユニークな考え方やいろんな視点をかき集めて整理したい。なんだかよくわからないけど自由で痛快な人達が戯れている、そんなグラウンドのような場所が作れたらと思います」という巻頭文に、最初の30ページを読んだだけでウンウンと納得できる。
オープニングの甲本ヒロトのインタビューより以下抜粋。
〈あのね、僕がひとつ言えるのは、僕はロックンロールが大好きで、それに出会えたことは本当に幸せだと思うんです。こんなふうに「世の中なんてチンケだぜ」「涙に値するものなんて何ひとつないんだぜ」「泣いてる場合じゃねえ、死ぬまで爆笑できるんだぜ、この世界はよぉ」っていう感覚を、ロックンロールのおかげで感じられていると思うんですね。それに出会えたことは、自分の実力だとは思っていないし、努力したとも思っていない。僕はただ本当にラッキーだったと思うんです。儲けたんです、僕は。それで、その儲けたっていうことを自慢しているんです。「いいな、お前は」って言われたら、そうだろ? もっとうらやましがってもいいぜ? 俺はいいよ」って言い返す。謙遜もしないし、「いやー、俺なんて……」って言わない。本当に幸せなんだ。もしかしたら、そういう不幸な事件を起こしてしまう人(注:去年の秋葉原での連続殺傷事件)っていうのは、僕みたいに幸せじゃなかったんだろうと思うのね。で、そういう人にはね、焦らないで、本当に楽しいものに出会うのを、待っていて欲しい。我慢していて欲しい。それは、僕の経験から言うと、ロックンロールに出会うまで我慢していたから。本当につまらなかったから、世の中が。〉
追記
でも、「待っていて」、「我慢していて」、人生を変えてしまうような何かに出会えることなんてそうざらにないと思うのです。遠藤くんは読みたい雑誌がないから自分で作り始めたんだし、また、ヒロトみたいにロックンロールをずっと大好きでいることもラッキーなんかではなく、とても大きな才能、実力だと思う。ロックをご卒業なされて、「レスポールが重たすぎたんだろう」(RCサクセション「ベイビー!逃げるんだ」)って揶揄される人だってたくさんいるんだから。そんなふうに思いながら読み進めていたら、長嶋有のインタビューに、〈ワープロが出てきたときに、「これが俺にとってのレスポールだ」って思った。〉という言葉が出てきて、その偶然になんかうれしくなってしまった。
遠藤くんがDJをしているパーティ「night meeting」について、僕の日記では、こちらに書いています。