多摩川から泡瀬干潟へ

「世界湿地の日」の前日、2月1日、泡瀬干潟からの呼びかけに応答して、多摩川で笹の小舟を流してきました。
泡瀬干潟での小舟流しのレポートはこちら
先月から埋め立て工事が始まってしまった泡瀬干潟(あわせひがた)は、沖縄本島の中部、沖縄市の東側にある。
干潟とは、川が運んできた土砂が河口に堆積してできたもので、多くの栄養素や有機物もあり、そこに藻が生え、貝や海老、蟹、小さな魚が生息し、食物連鎖や水や土壌の浄化が行なわれる。渡り鳥も干潟で羽根を休め、餌を補給する。
この干潟がなくなると、干潟に棲む生き物は死んでしまう(泡瀬干潟にはトカゲハゼなど絶滅危惧種が121種も確認されてる)のはもちろん、有機物が川から海へ直接流出して、沖合の生態系にも影響を与える(赤潮の発生など)。海中で光合成を行なう藻や海草が死滅することで温暖化も進む。潮干狩りもできなくなる。
税金総額654億円をつぎ込んで泡瀬干潟を埋め立てて作ろうとしているのは、海洋リゾートエリア。しかし、その「経済的合理性」は那覇地裁ですでに否定されてる。じゃあ、いったん計画を中止して、泡瀬干潟でみんなで遊びながら、日本で唯一のサンゴ礁干潟を埋め立ててでも人工リゾートを作る必要があるのかどうか議論しようよ。
上の映像は、2月1日、多摩川での小舟流しの模様です。