わたしたちは水でつながっている。

本は好きだけど絵本に触れるチャンスは実は日常あまりない。そんな僕でも何度も読んだ(読まされた)のは、なかやみわ作・絵の『そらまめくんとめだかのこ』という絵本。グリーンピースくんやえだまめくん、さやえんどうさん、ピーナッツくんが雨が降ったあとにできた水たまりで、自分のベッド(=殻)で小舟を作って遊んでいると……というお話。豆の殻をベッドにして水面に浮かぶなんてことは実際にはできないけど、想像するだけで気持ちよさそう。
日本の「灯籠流し」に参加したことはないけど、タイには「ロイクラトン」という名前で同じような行事があって、東京で体験したことがあります。インドでもガンジス河に、木の葉で作った小舟に花やキャンドルをのせて流すらしい。伝わってきたんだろうね。
2月2日は、「世界湿地の日」 だそうです。1972年のこの日に「世界の湿地の保全を目的としたラムサール条約」が採択されたことにちなむらしい。
ラムサール条約事務局から、「工事計画が完全に実施されてしまえば、干潟とその周辺生態系にとって深刻な悪影響が生じ、それを回避することは困難」と、2002年に指摘されていた沖縄の泡瀬干潟では、今月からその埋め立て工事が始まってしまった。
泡瀬干潟では、「世界湿地の日」の前日の2月1日(日)、満潮の午前10時30分頃に合わせて、サンニン(月桃)の小舟を作って水に浮かべるイベントが行なわれます。イベント詳細は「おきなわしあわせ計画」で。「月桃」という植物、初めて知ったよ。
わたしたちは水でつながっている。だから、東京でも同じ2月1日(日)12時から、多摩川の河川敷で笹の葉で作った小舟を流します。最寄り駅は二子新地カップを持参してくれればチャイをふるまいます。流す小舟も持参してください。笹の葉(どこに落ちてるんだろう?)でなくても、タイのようにバナナの葉や蓮の花(もっと難しい!)の小舟でも可。多摩川河川敷での目印の旗はこちら