レイバーフェスタ

tuktukcafe062008-12-20

失業者割引、ワーキングプア割引のあるフェスなんて初めて! 青山、国連大学の隣にある東京ウィメンズプラザで開催の「レイバーフェスタ」に行ってきました。
雑誌『オルタ』最新号で鶴見済さんが紹介していた映画『女工哀歌(エレジー)』も観たかったけど、僕が会場に着いたのは最後の第4部のトーク&ライヴのところ。トークというのは、それまでに上映された映像やワーキングプア川柳(!)の選評が中心だったので、唯一僕にもわかったのは、特別企画「映像で反撃!?麻生邸見学ツアー不当逮捕事件」についてパネリストたち(みんな饒舌)が話していたこと。たぶん先月、法政大学での「スキルアップ講座」でも上映されたものが紹介されたんじゃないかな。当事者、現場から発信することの重要さ、メディア・アクティビズムの力。あの事件では、現場での映像が(youtubeなどでネット上に流れたことが)権力側の不当逮捕を暴いた。そしてそこ(編集された映像)には風刺も笑いもあったということ。あと、パネリストのひとり、土屋トカチさんの語り口が面白くて、彼の撮ったドキュメンタリー映画『フツーの仕事がしたい』が観たくなりました。
イベントのトリは、ソウル・フラワー・アコースチック・パルチザン。この編成で観るのは初めて。「聞け万国の労働者」「アリラン」「辺野古節」「名もなき惑星」「がんばろう」「自由に生きる権利」「満月の夕」「ラヴィエベル〜人生は素晴らしい!」「荒れ地にて」「インターナショナル」など、中川敬は、一曲ずつエピソードや解説を話しながら歌う。アンコールは「安里屋ユンタ」。僕より一世代、二世代上だと思う観客を楽しませる歌の力。というか、中川敬が「チリのビクトル・ハラというシンガーが〜」と話し始めただけで盛り上がる客層って!
もうひとつメモ。彼らの最新アルバム『カンテ・ディアスポラ』のツアーTシャツ(←最前列のソウルフラワーのファンの女の子が着ていた)の背中に書かれていた文字が、「Another World Is Possible」(もうひとつの世界は可能だ)だった。表参道のイルミネーションよりも魅惑的な響き!

カンテ・ディアスポラ