カクマクシャカ

□ オルタビジョン〜ストップロッカショ 3Days〜
http://stop-rokkasho.jp/modules/eguide/event.php?eid=88
東京・青山「月見ル君思フ」
12月10日(日)3rd day
S.T.K(SUGIZO、谷崎テトラ、他)/カクマクシャカ/zodiac nova, pop-machine & contemporary system/nort hempire
カクマクシャカはバンド編成でのパフォーマンス!
当日、沖縄から飛んできたカクマクはバンドメンバーに会うのもドラムスのシモンを除いて今日が初めて。で、リハーサルは30分だけだったそうです。ベースがSUPER BUTTER DOGTOMOHIKOというのにも驚いた。
カクマクシャカの登場を待っていた人は多かったと思う。出番の際の歓声はこれまでの東京のライヴの中でいちばん大きかった。期待されての登場。シモンがステージ中央に座り込んで三味線(三線ではない)を弾き、そこにカクマクのラップが絡んでいくというオープニング。三味線ってリズム掴むの大変そう。その間にバンドメンバーが出てきて、という流れ。ドラムス、ギター、ベース、キーボードという編成で、基本はドラムスのシモンとベースのTOMOHIKOがビート作ってそのループにカクマクがフリースタイルなラップをのせていく。
カクマクシャカはオンステージとオフステージとの境がない。ステージ上では眼鏡をはずす、というぐらい。ニタニタ笑ってたりする。普通に喋る。でもその喋りが途中からラップになっていく。そこにビートが加わる。
「民のドミノ」があった。「深海魚」があった。“アンコール”で「無知の知」
この映像を見ることができます(イベントはインターネットで生中継もされた)。
http://www.stickam.jp/viewMovieGallery.do?uId=173819763
ステージ上には、「無知の知 ・6MCs REVAMP」に参加している熊本のMC、マウスピースがいる。ステージ上では初の共演。
カクマクシャカ今年夏、エゾでShing02と「無知の知」を共演した。Shing02は夏の終わりに新宿で、やはり「無知の知 ・6MCs REVAMP」に参加している群馬のMC、hisomi-tnpと共演した(hisomi-tnpは今日、群馬での自分のライヴ終了後、車を走らせてきたがカクマクのステージには間に合わなかった。残念)。今夜はカクマクシャカとマウスピース。この日はそれだけではなく、イベントのトップバッター、青森のMCs Nort Hempireをステージに呼び込んだ。マイクリレー。みんなすごいなあと思う。熱くなる。それだけじゃなかった。さらにフロアから19歳のGAKU君をステージに上げてマイクを渡す。続いて、今度は15歳のKUU君(あとで話したら彼は飯能の自由の森学園の生徒だそうだ。さすが)がラップ。僕はヒップホップのライヴをほとんど観たことがないけど、フリースタイルには言葉の力をとても感じる。
次の出演者、S.T.Kの最後の曲、長尺の哲学的なラップを披露した20歳のMCにもしびれた。言葉はすごい。
僕がカクマクシャカと出会ったのは2005年の4月。旧知の知花竜海のDUTY FREE SHOPP.とカクマクシャカでのシングル「SOUTH 天加那志」のマスタリングで上京(カクマクにとっては初の東京)してきたときにラジオを収録することになって(DUTY FREE SHOPP×カクマクシャカ「FAR EAST NET RADIO special」Part1Part2)、そのときに初めて会った。彼は2004年、沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落した事件を受けて「民のドミノ」という曲を知花竜海と作った。CD-Rで無料配布し、サイトで公開した。だから僕もその曲は会う前から聴いてた。でも、初めて会ったときの印象は「民のドミノ」から受けるものとはずいぶん違った。というか、このときはアーティストとしての才能を感じたというよりも、マイクの前での喋りが堂々として面白いなあということと、収録が終わって赤坂のスタジオの近くの蕎麦屋で昼ご飯を食べたときに「蕎麦の食べ方がわからない」と言ってたのが印象に残ったんだ。
カクマクシャカは今年、ものすごい勢いでそのフィールドを広げていってる。僕は、2月のコザの民謡酒場や、6月の明治学院大学7月のフジロック、8月のエゾ、9月の代々木など幸運なことにいろんなところでカクマクシャカを観ています。ヤツはすごいです。