『グラフィティ』 / aromaxの選曲

お昼に世田谷文学館宮沢和史の歌詞「書きかけの歌」をフィーチャーしたムットーニ作品「THE SPIRIT OF SONG」の展示が先週末から始まりましたが、会場内のあちこちに置いている「ワークシート」も着々と種類が増えています。「宮沢和史の世界」は会期中に何度来ても新たな発見ができるようにしたいのです。
午後、今日もまた「東京国際映画祭」へ。
渋谷オーチャードホールで『グラフィティ』を観る。
『グラフィティ』
http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=13
前日同様、前情報はまったくなしで観たのだけど、今回はどこの国の作品かも知らずに観ました。オープニングで、英語圏の映画ではないことがセリフや文字でわかった。キリル文字? 字幕は日本語と英語がダブルで出る。
高架下にヒップホップなグラフィティを描く青年が主人公。『AKIRA』的な展開で、グラフィティ・アーティスト狩りの自転車隊に追われ、夜の街を走る。ここはどこだ? 何も知らないで映画を観るとこういうところも楽しい。次の場面のセリフで映画の舞台を知る。モスクワ。現代。「近未来のアメリカの地方都市」と言われてもわからなかった。
主人公は美術学校の学生。問題行動を咎められ、ひとり、田舎に写生旅行に行かされる。モスクワとは別世界の田舎。モスクワの美大生と、「素朴」というよりフリーキーな村人たちとの生活。
僕は、東京国際映画祭でこういう映画が観たかったのです。普通観るチャンスのない国のそれも現代の映画。“中途村”という奇妙な名のロシアの田舎の村。そこの風景、色、建物、家具、言葉、風習はみんな見たことないもの。とっても面白い映画でした。
終演後の拍手は、会場のどこかで僕らの反応を固唾呑んで見守っていたはずのこの映画の監督たちへ心を込めて。映画と音楽とは違うけど、海外でのライヴで観客の拍手はこれまで何度も僕らを勇気づけてきたから。
観客参加の記者会見もありました。監督、主人公役の俳優、プロデューサーが出席。ふたたび拍手を受け、着席の前にステージ最前に並んでお礼。あとからパンフレット(帰りに寄った渋谷ブックファーストに「上映スケジュール」が置いてあった。こういうの欲しかった)に、監督(イーゴリ・アバシャン)はグルジア生まれのアルメニア人と書いてありました。その出自が意味することがよくわからない僕の貧困な知識が残念。
東京国際映画祭の「アジアの風」部門では、2002年にナタリーワイズが音楽を担当した『シーディンの夏』の鄭有傑監督(台湾)の新作『一年の初め』も上映されます(10月25日11時30分〜六本木ヒルズ)。
鄭有傑監督は高野寛FAR EAST SATELLTE第6回に出演してます。
□□□ aromaxにピッタリなイメージソングをセレクトしよう!
http://www.mf247.jp/aromax/
缶コーヒーaromaxの「ブラック」と「エスプレッソ」のイメージソングCDが作られるそうで、その選曲はノミネートされた各15曲の中から投票によって決められます。ノミネートされている(曲も無料でダウンロードできる)のはCINEMA dub MONKSmount sugar、すべりだいなど。投票はこちらのページから。
僕は最近インタビューしたKEN子さんのいるすべりだいと、先月お会いしたmount sugarに投票しました。締め切りは10月30日。
□□□ こんなライヴ行きたかったに決まってる!
http://takalagula.at.infoseek.co.jp/index.html