「Clap Hands!!」主催者KEN子インタビュー(その1)

「Clap Hands!!」というフリーイベントが15ヶ月ぶりに沖縄から東京にやってきます。9月16日、17日に代々木公園野外ステージで開催です。詳細はこちら
「Clap Hands!!」には去年の6月に初めて行きました。僕にとってのホームグラウンドである代々木公園野外ステージでの開催、入場無料であり、東京では滅多に観ることのできない沖縄のバンドが一気に集結。そりゃ行くです。
思えば去年、このイベントに足を運んだことがきっかけで生まれた出会いがたくさんありました。主催者のKEN子さんも僕にとってそのひとり。イベントの感想を書いたことが縁でメールでのやりとりを始め、今年2月に沖縄で初めて話し(DUTY FREE SHOPP.×カクマクシャカの伝説的ステージのあったコザの民謡酒場「姫」で!)、そのあともいろいろとあり、今回の「Clap Hands!!」には僕もDJとして出演させていただくことになりました。
1999年から沖縄で、野外のフリーイベントとしてこの「Clap Hands!!」を立ち上げ、同名のコンピレーションアルバムを制作し、MCとしても活躍し(最近では「宮古偉人フェスタ」)、自身のユニット「すべりだい」で歌も歌い、沖縄のミュージシャンたちに熱く慕われているKEN子さんに、3回目となる東京での「Clap Hands!!」について訊いてみました。
■■■ そもそもどういったきっかけで「Clap Hands!!」というイベントを開催しようということになったんですか?
1993年に初めて琉球大学の「琉大祭野外ステージ」でバンド出演はもちろん、舞台の進行とMCも担当したのですが、学校は4年で卒業したのに学園祭には10年程関わる事になりました(苦笑)。更に宜野湾市のイベント「ライブギノワン」にも現在まで10年程関わって数多くのバンドに出会う中でも特に私が素晴らしいと思うバンドにもっと良い機会を増やせないかと思って、私とGETTOのVo.知念詩導さん(現在は宜野湾のライヴハウス「K-mind」店長でもある)が言い出しっぺで、仲良しバンド達と協力して自分達の手で作ったのが「Clap Hands!!」です。
学園祭は出演者が誰だろうとほっといても人がいっぱいいるけどライブハウスは人を呼ばなきゃいけない。「まずはもっと多くの人に知ってもらおう」というコンセプトで「人通りの多い場所で無料ライブしよう」という事になりました。
「Clap Hands!!」というタイトルは詩導さんが「響きが良いから」と提案して(笑)、私も「Clap Hands!!(拍手)」=「賞賛の意を表す」「誰でもできる楽器」「大勢の中でも注目を集める」とどれを取っても良い意味ばかりだと思って賛同、決定。かなり後になって詩導さんがTomWaitsの「Clap Hands」という曲を聞かせてくれて「実はこんな暗い曲って言ったら嫌かなと思って言わなかった」らしかったが結果オーライ、曲がカッコイイからなおさら嬉しかった!
■■■ 第一回は1999年ですよね。
沖縄県庁向かいの「パレットくもじ」前のイベント広場。この久茂地交差点は1日に15000人が通るという事でこの場所を選びました。朝からみんなでステージを作って、開演する少し前にイスを50個出した時、「がら空きだったら寂しいから少なくする?」と言った不安をよそに広場の人通りを妨げる1000人程が集まってくれました。
2回目はモンパチの1stアルバム発売日で、サインの列がすごかった。それから4回目まではこの広場で開催。
本島中部の出演者やお客さんが多い「Clap Hands」にとって那覇は「駐車場が高い」という問題もあったのですが2000年に北谷町美浜に観覧車ができて無料駐車場もあって若い人が集まる場所ができたので、5回目はそこでやろうと計画。しかし当時その広場はまだ「北谷町」の管轄で「前例がない」という事でめんどくさい書類をいっぱい提出して「トラック・ステージ」を入れてやっと開催する事になりました。しかし、そのイベントの2日間に、既に東京のバンド2組、福岡からの2組も沖縄入りしてるというのによりによって3つの台風が沖縄に向かっていて前日に泣く泣く「中止」の発表をして、みんなで朝までヤケ酒を…明け方、外に出ると「風が止まってる」! 何と2つが通過、1つが遅れてて、その土日だけ晴れたのです!! 急きょ全スタッフ&出演者に連絡、すごいスピードで集まってほぼオンタイムでスタートできたのは今でも奇跡に近い事だったと思います! 今ではオレンジレンジHY、D-51などを輩出して有名になったこの広場、実は「Clap Hands」が初めての音楽イベントだったというのは、ちょっと自慢です。
しかし沖縄の野外イベントは、降っても、晴れ過ぎても、台風でもツライ所ですな(泣)。
ノーズウォーターズ
マストからのメッセージ
世の中は広い、いろんな人がいるもんだ。一方的にハイテンションで話しかけてきて、こっちが返事もしないうちにハイテンションのまま去ってゆく。そんな人はきっとこの世にはたくさんいるもんさ!
2000年蒸し暑い初夏のライブハウスの入り口で僕らはそう自分たちに言い聞かせていた。だがそんな人は後にも先にもその人しかいなかった。
「KEN子」である。
いったい何歳だろう? そんな疑問を抱かせたまま宜野湾の蜃気楼の中に消えてゆく彼女に僕らはその後大変お世話になり、お世話をすることになる。
「Clap Hands!!」に初めて出演したのは第4回目(2000年5月)。このイベントは出演者全員でテントを建てたり機材を運んだりすることから始まる。そのおかげで出演者に一体感が生まれ友達作りが下手な僕らもたくさんの音楽仲間ができた。
きっと今回の東京「Clap Hands!!」でも朝が似合わぬバンドマン達が二日酔いでテントを建てることだろう。
「Clap Hands!!」暦6年でいつの間にかテント建てのプロになった僕らは若い衆達にその違いを見せ付けてやろうではないか! そしてKEN子が「朝崎郁恵」にスピーカーを運んでもらわないように気を配りながら「Clap Hands!! in東京 沖縄祭」最初から最後まで盛り上げていきたいです!
ノーズウォーターズ
http://ameblo.jp/nosewaters/
2001年に極東ラジオに出演してくれた石垣島出身のノーズウォーターズ。10月21日(土)には東京青山・月見ル君想フでワンマン・ライヴがあります!
「Clap Hands!!」主催者KEN子インタビューインタビュー(その2)に続く。