「ナスカ展」

上野の国立科学博物館で18日から開催の「ナスカ展」に行ってきました。
http://www.tbs.co.jp/nascaten/

ナスカといえば地上絵。この展覧会もナスカの古代文化を紹介しながら、メインは「地上絵の謎」です。
僕はペルーに2回行ったことがあります。でもナスカには行ったことがありません。僕の興味はインカ帝国の首都だったクスコ周辺にあって、ナスカはクスコと距離が離れているし(間にアンデス山脈がある)、それにいちばんの難点として「地上絵」は地上からは見えないからです。つまり、広大な砂漠に描かれた「地上絵」はセスナで上空から観るしかありません。たぶん。あ、あやふやなのでいまからガイドブックをチェックしてきます。
やっぱりそうだ。リマからバスで7時間かけてナスカに行き、セスナでの40分程度飛んで観るものらしい。旋回とかするんだろうから酔うだろうなとか考えると、これまで足が向かなかった。だから、この「ナスカ展」の「バーチャルで飛ぶナスカの地上絵」は僕にはとてもうれしい企画でした。巨大スクリーン(3261×10566だそうです。数字があってもよくわからないけど、映画館並みの大きさです)で、ナスカの砂漠の上をセスナで遊覧してるような光景が楽しめます。
誰が何のためにこの「地上絵」を描いたのか。そういった謎は僕はあまり考えないようにしています。「地上絵」以外にもペルーには不思議なものがたくさんあります。幾何学的な複雑さで築かれたクスコの石壁や、サクサイワマンの巨石遺跡、空中都市マチュピチュ。不思議だ。でも不思議は不思議なままでいいやという気持ちがあります。謎を解くことより、想像を飛ばすほうが楽しい。
それより、この「ナスカ展」にはナスカ古代文明の出土品、紀元0年ぐらいに作られた壺や鮮やかな色彩の織物もたくさん展示されてるけど、僕は2006年に生きているのに壺ひとつ作れないぞ。紀元0年のナスカに突然タイムスリップしたとしても僕は何の役にも立たない。それはナスカ時代だろうが平安時代だろうが同じだ。
僕がペルーでいちばん惹かれるのはアンデスの風景や、人。
イオニアのこのCMなんか最高です。宮沢和史がナレーションしています。
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