長い移動

長い一日だった!
いまは20時44分。サンフランシスコ。チャイナタウンのA-1カフェで、チキン・チャウメンを注文したところです。
サンタクルスからパナマ(!)までの機内は記憶にない。ずっと眠っていた。パナマで給油のためにストップして、乗客は機内から降りることができた。朝の4時に、まったく知識のない異国の空港を歩く。こんな時間から店を開けている方も大変だ。
パナマからメキシコシティーまでの機内も記憶がない。
ただ、お腹の調子がいまだにおかしく、空港に着いてトイレに駆け込んだ。
メキシコシティーの空港に着いて、本来はメキシコ市内で一泊して翌日にサンフランシスコへという予定だったけど、もうメキシコに泊まる気持ちがなくなっていた。早くアメリカ、それも馴染みのあるサンフランシスコに行きたい。だから、ボリビアからメキシコに戻ったその足で、United Airのカウンターに行き、「翌日のチケットを持っているのですが、今日に変更できないですか?」と訊いてみた。五分五分の確率かと思ったけど、手数料なしでチケットが取れた! 国際便でこんな変更も簡単にできるんだ! それもいますぐ乗れる! 
急いで残っていたメキシコの通貨ペソをドルに換える。そのドルで朝食。ビーフタコスと水。屋台のタコスの方が空港のタコスより100倍美味い。
サンフランシスコに向かう機内。機内食にはエンチラーダが出た。メキシコで(上空だけど)初めてタコス以外のものを食べた。スチュワードが、強圧的なジョークを飛ばす人で苦手。昔、通っていた英語学校の教師に似てる。
同日朝の9時過ぎにサンフランシスコに到着。ほーっとする。もう何とでもなる! イミグレは日本人の団体で長蛇の列だけど、気にならない。入国して、空港内のTravel Agencyを初めて訊ねる。ディスカウントがあるかと思ったんだけど、「ダウンタウンで100ドル以下」というこちらの条件に対して最初に向こうが提示してきたのが、シビックホール近く、マーケットストリートの60ドルのホテル。こちらがさらに「ユニオンスクエアの近く」という条件を出すと、電話をしてくれ89ドルのホテルを。うーん、断ると「もう紹介しない」と向こうが怒りだした。もう自力でなんとかする。
シャトルバス15ドル。車内で出会ったサンフランシスコ在住の日本人女性が宿を決めていない僕を心配してくれて(何とでもなると思っていたのだけど)、いろいろアドバイスしてくれた。VanessaあたりのInnは安いとか。
ユニオンスクエアでバスを降りる。旅行代理店を探して、そこで紹介してもらおうというつもりだったけど、あれ、このへんになかったっけ? チャイナタウンの入り口にあるホテルを覚えていたから、THE TRITON HOTELで値段を訊いたら、139ドル! 高すぎる。そのままチャイナタウンで、A-1カフェ。え、15年ぶり? ランチスペシャルのスペアリブ・ブラックビーンズ・オーバーライスとお茶。
昼食後、クレイストリートを歩く。チャイナ系ホテル(60ドル)を見せてもらったが、暗い感じだったのでやめた。疲れていたので、もうTRITONで奮発しようかと思ってたところで、ALISA HOTELというサインを見つけた。二階のフロントに上がるとすごく気さくそうな感じだった。値段を訊いたら、159ドル。これはムリだと思ったけど、よく聴いたら59ドルだった! 部屋を見せてもらうと広くて清潔。バスルームは共同だったけど、ここでいい!
チェックインしてシャワー。久しぶりでずっと浴びていたかった。
そして洗濯。2ブロック先のコインランドリーで。なんだか18歳のときの初めてのサンフランシスコのようだ。ランドリーに置いてあった「SF Weekly」を見ていたらいろんなイベントが週末に集中している。Karsha Kaleのライヴもある! 1ブロック離れたインターネットカフェへ。速い! カフェラテと合わせて6ドルと値段はさすがに南米と違うけど。
ユニオンスクエアの角、「Bourders」という書店で「Cafes of San Francisco」という本を買う。続いて、Ansoniaを目指す。711 post street。住所はきっともう一生忘れない。18歳のときに暮らしていた場所。中に入ってみる。フロントのアジア系の男性に値段を訊くと、「学生か?」と問われた。一泊69ドル朝食付きだという。でも学生専用なのか。懐かしかった。あのピザ屋もあった! あとで絶対また来る!
JAPAN TOWNまでそのまま歩く。これも昔と同じだ、紀伊國屋で結局また「遠い太鼓」を買ってしまう。何冊目だよ! 「・・寿司」というこのJAPAN TOWN内の寿司屋のアルバイトを一日でクビになったことを思い出した、バスで市内に戻る。そしてさっきのピザ屋へ。昔は小さかった子どもたちがピザを作ってた。女の子はセクシーに、男の子は太い腕を持っていた。あの頃と同じようなチーズピザをto goで。そのまま持って歩きながら食べた。すれ違った黒人の子どもが僕を見て、「ピザ、ピザ」と叫んだ。
再び、BourdersでEssenseという女性シンガーのインストアライヴを観る。夕食は、昼と同じA-1カフェ再び。
23時には寝てしまう。