「文化人類学解放講座」

太陽と休日は有効に使わないとね。ということで、洗濯ものを干して、お昼からは「文化人類学解放講座」に行ってきました。
講座は、まずチャップリンの『モダン・タイムス』(1936年)で、近代(モダン・タイムス)の資本主義が人間を「壊す」ことを観て、次に『ザ・コーポレーション』(2004年)というドキュメンタリー映画で、ポスト・モダンの現代、「企業とは何か」という本質的なことを分析しました(就職時に役立ちそうな授業!)。
イルコモンズさんの解説と映像の抜粋で、講座は進んでいきました。南米ボリビアコチャバンバの水道をアメリカの私企業が民営化して値上げすることに対して、住民が反乱し、阻止したこと。アメリカの遺伝子組み換え企業「モンサント」へのインドの農民たちの抵抗。
1995年という年は、僕にとっては、大震災とオウムの年で、先日も「終わりのはじまり」という捉え方でインタビューをしたところだったけど、「文化人類学解放講座」的に見ると、「反撃がはじまった」年だそうです。
〈ストリートが広告文化の商品となり、ストリート・カルチャーが占領されてしまったことが、私たちの世代の皮肉な現実である〉(ナオミ・クライン)であり、それへの反撃もはじまっていた? 講座の最後のほうでイギリス・バーミンガムでの「Reclaim the street」(1998年)の映像を観て、わくわくする。ほんとだ、もうとっくにはじまっている。でも、その一方で、「ストリートが広告文化の商品となり、ストリート・カルチャーが占領されて」るのも現実の、現在の日本だ。ストリート・カルチャーを装った企業が公園を民営化しようとしてたりね。それでも「おかねしかないせかいをぬりかえていきて」ゆく方法はあるし、はじまっているってこと。