BOOMANIAインタビュー

BOOMANIA ~THE BOOM SPECIAL BEST COVERS~

BOOMANIA ~THE BOOM SPECIAL BEST COVERS~

このカバーアルバムに参加したMCUさん、ユウさん(GO!GO!7188)、おおはた雄一さんにインタビューしました。
http://natalie.mu/pp/boomania
今年でデビュー20周年のTHE BOOMの楽曲を、ジャンルも年代もバラバラな以下の22組のミュージシャンがカバーした22曲、2枚組のカバーアルバム。
奥田民生 / MCU / キマグレン / 絢香 / BO GUMBO3 feat.ラキタ / 友部正人 / ユウ・菅波栄純パラダイス銀河・Cheeta・奥野真哉 / おおはた雄一 / 坂本美雨 feat. 高田漣 / こだま和文 / HIKURI from MEXICO / LOW IQ 01 / MONGOL800 / MINMI feat. PETER MAN / bird / BEGIN / bonobos / かりゆし58 / 高野寛 / 矢野顕子 with 小田和正 / YOUR SONG IS GOOD / 東京スカパラダイスオーケストラ
初お目見えとなるミュージシャンもいる。「月さえも眠る夜」を歌ったラキタは、どんとの息子だ。声もそっくり。僕は彼がステージに現れたのを2006年の「SOUL OF どんと」で観ている。レコーディングは今回が初めてだそうだ。
それと、たぶん誰もがこのアルバムで名前を初めて見たと思うのが、「24時間の旅」をスペイン語でカバーしたバンドHIKURI。なぜスペイン語かというと彼らはメキシコのバンドだから。THE BOOMの代表曲「島唄」は国内外で多数カバーされているけれど、HIKURIも「島唄」をカバーしていて、宮沢和史が2005年に中南米をツアーしたときにメキシコ・グアナファトのライヴ会場まで会いに来た。僕はそのとき彼らにインタビューすることができた。
島唄」について。
今年6月20日朝日新聞、「うたの旅人」という企画でこの曲の背景、広がりが取材、解説されていました。知花竜海についての部分を抜粋します。
 沖縄県読谷村に住むミュージシャン知花竜海さん(29)が12歳のころのことだ。テレビCMで「島唄」のライブ映像を見た。ドレッドヘアの宮沢和史さんが三線をかき鳴らす、電気が走るような衝撃を覚えた。
 「なんてロックなんだ」
 それまで「三線は年寄りのものだ」と、見向きもしなかった。アレンジされた民謡も沖縄音楽も、観光客向けの土産品だと思ってた。
 「でも『島唄』は違った。地元の僕らが聴いてもかっこいいと思える音楽だった」。中学に入ると祖母の三線を借り、師範免許を持つ教頭先生の特訓を受けた。宮沢さんがゲスト出演する那覇市三線大会に出場するためだった。
 民謡が身近になると、琉球音階を使ったりんけんバンドパーシャクラブなど、地元の音楽家に興味が向いた。「沖縄の文化ってかっこいい」。自分もラップのリズムに三線や沖縄言葉を乗せ、島の日常を歌うようになった。「沖縄らしさを消そうと務めた上の世代に対して、僕らはそれを自分たちの音楽や文化に取り込むことを競い合った。僕にとって転換点は『島唄』だった」
後に彼は「カーミヌクー」を書き上げる。
『BOOMANIA』には収録されていない、知花竜海(DUTY FREE SHOPP.)がカバーした「島唄」(未リリース)は、僕がディレクターを務めていたラジオ番組のこのレポート内の右上「予告編」をクリックすると聴ける。
知花竜海のライヴは、8月28日(金)東京代官山・「晴れたら空に豆まいて」であるので観に行く。絶対に行く。共演は七尾旅人カクマクシャカ