潮干狩り通信

ナカマサこと、フォトグラファーの中川正子さんが「ナカマサ日記」で本を紹介してくれました!
実はこの本の原型は、僕が調子っぱずれを自覚し、病院に通い出して数ヶ月ほど経ったときに、ナカマサとはーぴー(はらだゆきこ)というふたりの友だちに出したメールから始まってます。
〈こうやってメールを書くというのは僕にとってすごくいい機会です。何かを伝えるということは、自分の中のぐちゃぐちゃごちゃごちゃしたものを一旦整理するということだからです。これは、病状報告です。といって重いメールにはなりませんから安心してください。僕だって客観的に自分の症状を見て「おかしい」ことがたくさんあるのですから〉なんて文章から始まっているメールには、その中に書かれたひとつのエピソードから「潮干狩り通信」というサブジェクトが付けられ、ふたりに数ヶ月に一度ぐらいの割合で送っていました。200字以上の文章を書くとぜーぜー息切れしちゃうような時期。
そんな期間のしばらくあとに、イラストレーターのはーぴーと、フォトグラファーのナカマサと、元編集者の僕で、進行中のこの体験を本にしたいと考えたのです。最初僕ははーぴーの絵によってムーミンみたいな動物化されたキャラクターでした(そんな体型だった!)。ナカマサは「著者近影」担当の予定でした。僕がペンネームを使うことになったので撮影は残念ながらなくなってしまったけど、ナカマサが撮ったこのポストカードの少女は、部屋の壁にピンナップされ、僕を励まし続けてくれました。
ナカマサとは2002年の岡山でのTHE BOOMのライヴとか去年の横須賀でのshing02とか、大事な瞬間をなんども一緒に過ごしたのさ。7年前にロングインタビューをしてからのおいらのダチさ(清志郎の「よぉーこそ」の口調で)。感謝します!