やかましくなろう!

今朝、8月11日の朝日新聞の記事より引用。
太田農林水産相は10日、NHKの番組で、中国製の冷凍ギョーザ中毒事件を受けた国内の食の安全対策について「日本は安全なんだけど消費者、国民がやかましいから徹底していく」と発言した。太田農水相は食の安全をめぐる日本と中国の違いを強調。「(日本は)消費者としての国民が、やかましくいろいろと言うと、それに答えざるを得ない」とし、「社会主義の中国のようにまずいことがあっても隠しておいていい、消費者のことは考えなくてもいい国とは違う」と述べた。
(以下、略。番組後、釈明もあったそうだけど、それも略)
こういう失言(=本音だろうけど)が出るたびに、僕は「ラッキー!」と思ってしまいます。わかりやすい。
これからは毒入り餃子とかアブナイ食べ物が見つかったときにどこに送ればいいかも決まったことだし(寛容なこの大臣に贈呈しよう! きっと美味しく召し上がってくれる)、遺伝子組み換え食品の実験台にもなってくれると思います。やっぱりラッキーだと思う。
太田誠一大臣って、8月2日に新たに農林水産相に就任したばかりなんですね。選挙対策? 問題は、彼らを選んだ日本のマジョリティーは、選挙のたびにこういうことを忘れちゃうというところ。それは、僕も例外ではなく、この大臣が2003年に、早稲田のスーパーフリー事件の際に「集団レイプする人は、まだ元気があるからいい」と、発言したことを忘れていました。だって、どの大臣もみんな「大胆」な発言するんだもん。
8月2日の「太田誠一blog」の曖昧さから比べると、この「消費者がやかましいから」発言のほうがずっと彼の本音がわかりやすい。
鶴見済氏が指摘するように、日本の食事情の変化(米食→パン食)はこのような歴史(「日本人はなぜパンを食べるのか?」)があったからなのだろうし、山本謙治氏の著書『日本の「食」は安すぎる』内で再三指摘されているように、国内の農産物を消費者が「買い支える」(→参考「H19年度の食料自給率は40%。1%上がった、ということを喜ぶのはまだ早い」)のが、日本の食糧状況に対する急務なはず。
地産地消」とか「フードマイレージ」を考えること。つまり、こんな大臣なんてなんの役にも立たないから、我々消費者も日々の買い物、生活で、なんとかするしかないでしょ。
blog『イルコモンズのふた』の「やかましい?」も読もう!
http://illcomm.exblog.jp/8428709/