Moreno-Domenico-Kassin+2

モレーノとカシンは、宮沢和史のアルバム『MIYAZAWA』に参加しています。カシンがリミックスした「ちむぐり唄者」(Monoaural mix)大好き!
モレーノはカエターノ・ヴェローゾの息子。
極東ラジオでのカエターノ・ヴェローゾ特集のスタジオレポートはこちら
以下は昨年5月の日記。
5月24日、東京・国際フォーラムでのカエターノ・ヴェローゾのコンサートに行ってきました。彼のライブを観るのは1996年5月、リオでのライヴ以来。ブラジルでは宮沢和史と一緒でした。
今回のツアー・ギタリスト、ペドロ・サーは宮沢のブラジル・レコーディング・アルバム『AFROSICK』にも参加していて、カエターノの息子、モレーノはアルバム『MIYAZAWA』でギターを弾いています。
来日ツアーに際して、カエターノに付けられていたキャッチフレーズは「ボサノヴァの貴公子」。それは確かにそうだけど、僕はライブを観て、極東ラジオ第204回のスタジオレポートで書いたように、ラディカルさもたっぷり感じました。大人のロックンロール。でも、円熟だけでなくトンがってます。ニルヴァーナの「COME AS YOU ARE」も歌いました。それでいて、表現力豊かで(歌が素晴らしい!)、ユーモアもあり、音楽に誠実で、それに60代の大シンガーにこんなことを言うのは失礼ですがチャーミングでもあります。
ライブが終わって会場の階段を下りながら、「高野寛はペドロ・サーのギター好きだろうなあ」と考えてたら、出口でバッタリ高野さんに出会ったので笑いました。
ズボンズのドンマツオも自身の日記でペドロ・サーのギターについて書いてました。
今回のMoreno-Domenico-Kassin+2のライヴには、ペドロ・サーも参加します。ゲストで、saigenji高野寛も参加します。とても楽しみ。

□ 追記 (6月27日)

観てきました。初日。開演までの時間は中原仁さんのDJです。ブラジル音楽を普段ほとんど聴く機会がない僕にとってはこういう場は貴重。
フロアはちょうどいいぐらいの満員。僕はラム・オレンジ飲みながら。
ほぼ予定通りの時間にモレーノ、ドメニコ、カシン+2がステージに登場しました。この「2」というのはサポートメンバーのペドロ・サーとステファン・サンファン。全員のプロフィールはこちら
オープニングに水滴が落ちる音が流れていて、そこから演奏がスタートしたんだけど、全般的にサンプリングと生演奏の混合具合がなんつーか日本のあるミュージシャンのことを連想してしまうのです。
最初はカシンがギターで、ペドロ・サーがベース(びっくりした。去年4月の国際フォーラムでのギタリストとしての印象があったので)。ドメニコがドラムで、ステファンがパーカッション、モレーノがアコギ。ボーカルはカシン(カシンの写真どっかにないかなあ。みんな一目見ただけで一発で好きになる容貌。お腹でてる)。ところがこの5人、どんどんポジションをチェンジしてくる。カシンがベースに下がって、ペドロ・サーがギター弾いて(みんな笑ってた。そのぐらい変態ギター)、ドメニコがドラム叩きながら歌ったり、モレーノがギター弾きながら歌ったり(声がお父さんに似てる! しかし顔は老けてる!)、ドメニコがHIFANAが使ってる機材(サンプリングした音を指で操作しながら出す。なんていうんだろう)で、モレーノの弾き語りにジャングルのリズム付けたり、おかしな音入れたり。お客にクラッピングで参加させたりも上手い。
高野寛は中盤過ぎに登場。いきなりカシンのギターがトラブルでインターバルがあったんだけど、その間のステージ上というのがサッカー・ブラジル代表のロッカールームみたいというか、ナイキのCMな感じ。リフティングとかパスで遊ぶみたいに残りのメンバーが音でパス出し合ってる。フロアにはポルトガル語ができるお客さんもたくさんいて(ブラジル人だろうね)、高野寛にもポル語訛り(表現難しい)の声援が飛んで(「高野さんもなんかやってー」という内容)、楽しかったです。高野寛参加後はロックなMoreno-Domenico-Kassin+3。このときペドロ・サーがベースだったので、地球の裏側同士で絶対ニューウェイヴに影響されまくったギタリスト競演がなくて残念と思ってたんだけど、アンコールでありました。
アンコールにはsaignejiが登場。彼の最新アルバムはカシンがプロデュースで、ブラジル録音。21世紀の『AFROSICK』みたいな作り。saigenjiも楽しそう。さらなるアンコールで高野寛も入って「+4」。saigenjiは拡声器や笛吹いてました。
終演後、高野さんと少し話すことができました。彼らと会ったのはライヴの前日が初めてで、でもすぐに仲良くなったこと。僕は、FAR EAST SATELLITEだったら〜〜な構成で60分で今日のこと紹介するなあって話と、去年のカエターノのライヴは、こっちは観る側でステージ上にはモレーノのお父さんが歌ってて、ペドロ・サーがギター弾いてただったのが、今日は一緒のステージで……みたいな話。楽しかったです! 28日はシークレットゲストありです!
□ 追記(8月7日)
Moreno-Domenico-Kassin+2×KTa★brasil 対談インタビュー
http://blog.excite.co.jp/unit/4220679#4220679_1